電池接点 1989年3月 製作

  • 2012.03.22 Thursday
  • 08:58
大手ゲームメーカーさんのゲーム機の電池接点です。
実質上、携帯型ゲーム市場の開拓者となった商品として、みなさんもご存じかと思います。


当時、未だ世間に出回る前の依頼だったため、非常に興味深い案件でした。
クライアント様からの依頼はありませんでしたが、気になる点がいっぱいの設計でしたので、
弊社なりに改良案としてご提案させて頂いたところ、採用に至りました。

本件の裏話ですが、、、
このご注文を頂いた時は、既にTVで宣伝が始まっていたのですが、
実物を目にすることはありませんでした。
ですが、設計を詰める上で製品が必要になる(電流の測定等)という事で、
本体の樹脂部と完成品をそれぞれ1つづつ頂く事が出来ました。

ちょうど私の息子が小学生だったので、TVで宣伝しているが世の中にまだ出回っていない製品の実物を持っているという事で(当然、機密保持の関係で実物は見せる事はできませんでしたが)他の子供達にはずいぶん自慢出来た様です。


さて、話を本題に戻して、、、
どの点を改良したかご説明させて頂きます。

ヾ合寸法の調整
ばらつきやすい形状なので、樹脂部との勘合を正確に計測し、外形との公差範囲内に正確に収まるよう設計しました。

加工効率の最適化
金型設計の際に、通常は2個セット取りにするところを、4個セット取りにて製造し、かつ、加工時のプレスを当時の高速回転プレス機(300回転/分)にて加工しました。そうする事で、加工コストが半減し、月に300万個の受注にも対応する事が可能になりました。

6度調整
接点の抜け止めフックが、メッキ時に変形し易い為、細かなリブを追加しました。

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バネは手作業で取付を行うのですが、所定の位置で組んだとしても、バネ同士が絡まり外れる事が非常に多かったのですが(数万個に1個は必ず外れます)
バネの返り位置に小さな突起を設けることで、バネの外れを抑える事が出来ました。(数百万に1個の不良)

品質管理面でも、納期管理面でも、当初のバネ外れ以外は特に問題無く生産を続ける事が出来ました。
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